鴨水同窓会
  
     鴨水同窓会長 藤井武親

   
 鴨水同窓会員ならびに鳥取県中部の皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 本会は、わが母校、鳥取県立倉吉東高等学校の同窓会員相互の親善を図り、各自向上発展に資し、母校との連携を密にすることを目的としております。私のような母校を卒業してから半世紀に及ぶ時を経たものとして、幾多の経験を後世へ受け継ぐには、大変大切な枠組みであると捉えます。ご賛同いただける御会員の皆様にこの意義をご了知頂き、母校の皆様や後輩の方々との更なる共栄を目指します。遠く離れていても郷土に対する想いは変わらないはずです。母校、そして鳥取県中部地域の発展の為、小さくともお役に立てられれば本望で御座います。技術革新により、何時でも何処でも仕事ができる時代となりました。インフラ整備が進み、田舎の人間味あふれる生活が、寧ろ価値を生む時代です。会員の皆様の結集により素晴らしい未来が開けると確信しております。夢のような未来に向け、皆様と共に歩むこと、これに勝る幸せが御座いますでしょうか。

皆様におかれましては、躍進を続ける母校と、この地域への熱きご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 
鴨水同窓会会則.pdf ■理事役員名簿.pdf支部役員名簿.pdf
総会主幹学年趣意書.pdf

 

 

創立記念日OB講演会

2009年4月15日 00時00分

本校第17回卒業生で、映画監督の吉田一夫さんを講師にお招きし、講演会を実施しました。

吉田さんは、現在も続いている「倉東学園祭」の創始者と言ってもよい方であるが、吉田さんにとって、この学園祭がどういう意味を持っていたのかを語っていただいた。「その当時の自分は、他人にどう評価されているのか、どのように見えているのかばかりを考えていたが、それは周りが全て『敵』といことと同じであった。ところが学園祭を成功させようとする取組みの中で、仲間との絆を実感できた。」

また、映画監督を目指した理由を
「一つは失恋。彼女を見返してやりたかった。同じやるなら、一番難しいことに挑戦したかった。自分の好きなことなら、どんな困難にも耐えられると思ったから。映画監督になるという情熱が数日で消えることなく、持続していることに気づいたから。」

<吉田語録 in 講演会>
「嫉妬や妬みは、original sin、業、性 である。故にそれを乗り越えるためには、訓練が必要である。」
「他人の個性を理解することは自分を見つめる第一歩である。」
「誰でもrespectされたい気持ちを持っている。(自分もそうだった。何もないくせに・・・)」
「愛の中には、相互のrespectの交流、心のやり取りが含まれている。」
「市川崑監督に『欠点こそ長所になりうる』と言われた。欠点を長所に変える努力こそが自分の特徴を生み出す。」
「一番好きな俳優は高倉健さん。彼は基本的な演技の勉強をしたことがないことに非常なコンプレックスを持っているが、それを補う自分なりの大変な努力をしていた。」

吉田さんは、講演後半に、映画監督ならではの視点で「
映画の『ヒーロー・ヒロイン』の資格」というお話をしてくださいました。ヒーローとして、『もののけ姫』の「アシタカ」を、ヒロインとしては『千と千尋・・・』から「千尋」をとりあげ、映画の場面を示しながら「他人のために自分の『命』を捧げようとする、つまり自分の利益を超越し、献身的に何かを行うこと、打算ではなく、相手のことを本当に思いやる気持ちに基づいて行動に移せる」それがヒーロー・ヒロインの資格であると述べながら、それこそがOBとして君たち後輩に期待したいことだとおっしゃいました。

その後、10名程度の生徒たちが弁当を持ち込んで、吉田さんを囲みながら質問攻めにしているのが印象的でした。

吉田さんには、「この講演会に招いていただくことはOBにとって大変な名誉です。」と言っていただきました。ありがとうございました。