人権教育

本校の人権教育の取り組みとして、人権教育LHRの推進、解放研活動、育友会人権教育推進委員会や諸団体との連携、進路保障等を行っています。また人権教育の基本姿勢は,以下のとおりです。

  1. 教育活動の全領域において、生徒一人ひとりを尊重し、人権教育の実践にあたる。
  2. 人権教育について、全職員が積極的に取組み、共通理解に基づいて計画的な実践に努める。
  3. 部落差別の問題を中心に据え、その学習を通して差別を見抜き、差別を正し、差別を克服していく生徒を育てる教育に努める。

解放研究部 校外研修に行きました。

2013年8月1日 00時00分

7/30(火)に、岡山県瀬戸内市の「国立療養所長島愛生園」に行きました。ここには、かつて判然病にかかり、その後遺症を治療されている方がいます。今回の研修では、ハンセン病とハンセン病・患者に関わる社会的差別・偏見の歴史を学ぶことができました。入園者の方のお話も聞くことができました。
 
世界では現在も何十万人もの患者が発展途上国を中心に存在しますが、現在の日本では発症する人はゼロに近く、発症してもすぐ治療ができる病気です。しかし、まだハンセン病とその患者に対する理解が進んでいるとは言えない現状があります。私たちの社会にある差別の構造と同じものがあると感じました。あらゆる差別の解消のために、これからも学び続ける必要があると部員一同再認識する研修となりました。みなさんも機会があればぜひご訪問ください。
 
 
かつてハンセン病患者が船で運ばれた時に存在した桟橋です。現在は崩れています。
 
園から外へ出たりした患者が懲罰的に入れられた「監房」跡です。
 
園に来た患者がまず収容され、消毒液入り風呂に入れられた「収容所」です。
 
 慰霊塔(納骨堂)と水子地蔵です。療養所なのに納骨堂があるのがなぜかを考えてください。
愛生園の学芸員さんと記念撮影。右は、旧管理棟の「愛生歴史館」です。