読書・小論文活動概要

 本校では、平成8年度から平成30年度まで読書小論文活動を実施していました。1・2年生は、夏休みと冬休みに課題図書の読書と小論文の作成を行い、優秀作品は「志在千里」に掲載し、また課題図書の著者を招いての講演会等も行い、読解力や表現力の向上に一定の成果を収めてきました。現在は図書館での図書館ゼミや読書会など、本に親しむための活動を積極的に行っています。 
 平成19年度からは、進んで読書を行い、主体的に学びながら向上しようとする人間の育成を目指して、朝読書の取組みを開始しました。 

著者講演会を実施しました。

2015年11月6日 16時10分

平成27年11月4日(水)4.5限に著者講演会を実施しました。今年度は、本校の必読図書の一つである「希望のつくり方」(岩波新書)の著者である東京大学社会科学研究所 教授 玄田有史 先生より「希望のチカラ」を演題にご講演いただきました。

 
  楽しく判り易い話をしてくださいました


玄田先生の所属されている東京大学社会科学研究所は、平成17年から希望学プロジェクトを開始されており、「希望とは何か?」「希望はどこから来て、そしてどこへ行くのか?」「希望と社会のあいだの本質的なかかわりとは?」ということを思想・制度、経済・歴史分析、社会調査などを通じて研究しておられます。

 

ご講演の中では、「希望」について楽しく判り易く話していただき、本校生徒にとって大変興味深いものになりました。「希望」は与えられるものではなく、色々な失敗を経験しながら自ら見つけるものであることや、挫折を経験した人ほど「希望」を持っていることなどを、岩手県釜石市をはじめとした研究調査活動やご自身の人生経験をとおして語ってくださいました。ご講演をお聞きし、失敗を恐れず何事にも挑戦する勇気をいただいた生徒もたくさんみられました。

 

また、講演会後に行った本校生徒との懇談会では、和やかな雰囲気のなか、「希望」に関する本校生徒の多くの質問に一つひとつ丁寧にそして明快に答えていただきました。生徒たちは積極的に質問することで、さらに「希望」についての認識が深まったようでした。玄田有史 先生、本当にありがとうございました。

 講演会後に行いました生徒との懇談会では、先生に色々質問させていただきました