【定時制】1・2年次生が奈良時代のお金をつくりました

2021年7月16日 16時41分

延期開催となったサマーフェスティバル2日目の7月12日(月)、1,2年次生は「和同開珎(わどうかいちん)」(奈良時代に発行、使用されたお金)の模型を、鋳造(ちゅうぞう)の技法で作成しました。
          
※鋳造とは:材料の金属を融点よりも高い温度で熱して液体にし、型に流し込み、冷やして目的の形状に固める加工方法


作業に先立って、鋳造による金属加工の工程や、江戸時代以前の貨幣はこの鋳造という技法でつくられたことを学びました。



最初に金属を融かします。用いるのは138度で融解する特殊合金です。コンロにかけると、みるみる融けていきます。


※和同開珎には銅銭と銀銭の二種類があります。今回の体験は銀銭の製造をイメージしています。



次に、融けた合金を鋳型(いがた)に流し込みます。固まるまで3~4分程度待ちます。

 
合金が冷えて固まったら、鋳型から取り出します。





この状態のものを「枝銭(えだせん・えだぜに)」と呼びます。木の枝からお金が生(な)っているように見えるからです。




「枝銭」から「和同開珎」を取り外し、縁をヤスリで研いで整形しました。





生徒全員が合金の融解から鋳型への流し込み、銭の整形までの作業を行い、各自2枚、自分がつくった「和同開珎」を持ち帰りました。


※「和同開珎」の鋳造体験道具は、鳥取県立博物館と鳥取県埋蔵文化財センターから借用しました。ご協力いただき、ありがとうございました。