育友会

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ごあいさつ     

育友会会長 衣笠優子

皆様には日頃より育友会活動にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。令和6年度、引き続き会長を務めさせていただくことになりました。一年間どうぞよろしくお願いします。

 さて、本校育友会の目的は、倉吉東高の教育方針である「倉吉東高のかたち」を踏まえ、積極的に協力し、保護者と教職員が一体となって、生徒を学習面、生活面から支援し、保護者一人一人が学び、参加・交流できるような活動をすることにあります。

 ここ数年、コロナの影響で十分な活動ができず、以前の活動が引き継がれぬまま会員の皆さまが次々と卒業されていきました。ようやく落ち着いてきた今、何をどうするのか、本当に必要な活動は何なのかと原点に立ち返って考え、今年度は早速、強歩大会での豚汁支援を復活するなど、その第一歩を踏み出しているところです。

 高校生である我が子達は、大人への過程の中で、最も大切な時期をこの学校で過ごしていますが、どんな中で学び、学校生活を送っているのか、見て感じることも必要だと思います。育友会では今年度、このような機会を少しでも取り入れていけるよう検討してまいります。「身近で参加しやすく、笑顔溢れる楽しい活動」を企画運営して、役員全員で一致団結して頑張りたいと思います。

 社会状況が変化しても変わらないのは、子どもたちを全力で応援する親の心であると思います。今後とも、会員の皆様が気持ちよく、充実感に満ちた活動となるよう心掛けてまいりますのでご支援、ご協力くださいますようお願いします。

※令和6年度よりこの育友会(PTA)コーナーは、保護者の皆さまにお伝えしたい情報を育友会本部役員が書いて、発信しております。

 
◎育友会ブログは令和5年度をもって終了しました
 

育友会IBブログリレー!!

2021年10月22日 15時19分

⑨IBにおけるHistory                               History担当 髙濵 成人

こんにちは、IB(国際バカロレア)のHistory担当の髙濵です。担当といっても、とても心もとない訳ですが、そもそも私がIBに関わるようになったきっかけからお話ししたいと思います。
 御舩前校長先生が「うちでバカロレアをやろうと思う。髙濵さんはどう思う?」と聞かれました。気楽に「それが導入されると東高が大きく変わっていきますよね」、なんて答えたように記憶しています。それ以降,ことあるたびにIBの話しをされるようになり、気がつくと「Historyの担当だから」と申し渡されたのが、私とIBのそもそもです。
 そんないきさつで始まった私とバカロレアですが、自身の勉強不足もあってとても不安が尽きない状況です。しかし、現行の高校での歴史教育と比較してみるとずいぶんと違いがあることがわかりました。その大きな違いの一つは、受験を前提に通史という形で網羅的に学ぶ高校の歴史に対して、IBでは選定されたテーマについて文献や資料を読み込んで、分析や考察を深め、そして、それらについて聞く、話すそして話しうあうことなどが求められるということです。大学のゼミや研究室の文献の輪読や史料批判、論文作成に必要な手法を身につけるというイメージでしょうか。ですから、用語や年号を暗記する必要性もそう高くないこともあげられます。もちろん全くやらない、覚えなくていいというわけではありません。こうした力を身につけつつ目指すところの一つは、当然最終試験です。加えて内部評価やEE(課題論文)などといった、書く力の養成です。これらはいずれも論述スタイルであり、それぞれが結構な文字数になります。学んだことをその問われ方に注意しながら書き進めていくことが求められます。ただ書くのではなく、何が問われ、何をどう答えなければならないかを常に意識することが求められます。
 歴史(社会)嫌いな人から、「膨大な事件や出来事をちまちま覚えなくてはならない」とか「頭に入ってこない」などの声を多く聞きます。しかし、先にも述べましたように、歴史の全部ではなく一部を取り上げて、それについて深く掘り下げていくことに力点が置かれていると思います。取り上げた歴史の出来事を通して目の前の物事の本質に向き合い、近づいていくこと。そしてそれを自らの言葉で語りあう、文字にする。とてもシンプルですが、とても奥が深いと思います。歴史の事象について、その判断について大人でも困る場面が多々あると思います。そんな状況下でも高校生は試行錯誤しながら取り組んでいく。そしてそうした経験を積み重ねていくことで、情熱や勢い、冷静さ、協働性などを備えた学習者へ進化していくことが期待されます。そんな若者がこの倉吉東高等学校から次々と誕生していく。そのことが近い将来倉吉東高校に起こる大きな変化の一つになると思います。