保護者の皆様へ
例年5月中旬に育友会総会を実施していましたが、育友会運営委員会で今年度は書面開催とし、集合形式では実施しないこととなりましたので、お知らせします(資料はGW明けに配布いたします)。
なお、学年主任及び学級担任との懇談会については下記のとおり開催しますので、可能な限りご参加くださいますようご案内いたします。詳細は、本日生徒に配布いたしました案内文書でご確認ください。
1.日時 令和4年5月14日(土) 午後2時10分から午後2時25分まで 受付(各会場入り口)
午後2時30分から午後3時15分まで 学年懇談
午後3時30分から午後4時15分まで 学級懇談
2.会場
学年懇談 第1体育館 第2体育館 柔道場(*学年の配置は未定)
学級懇談 各教室
3.出欠確認
案内文書の出欠表または、Googleフォームから5月11日までに回答をお願いします。 https://forms.gle/fjU4KZqr2sZmRV8dA
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⑪数学(Mathematics) 担当:小松 剛志
~IB に挑戦してみようと思ったきっかけとその思い~
3年前、御舩前校長先生から突然「仲間がほしい」と言われたことがきっかけです。 学園祭の際にも「小松君は Lemmon は好きか?」と問われ、瀬戸内レモンでもいただける のかと思ったのですが、「学園祭で一緒に米津玄師の Lemmon を歌おう!」と誘われたこ ともありました。いつも突然で無茶苦茶な人でしたが、どちらも自分の『わくわく』した気 持ちに従い、挑戦を決意しました。
私は、数学は世界共通の言語であると考えています。どのような形で実施されるかが不透 明な部分も多くありますが、この世界共通の言語(数学)を学び、世界で活躍する人がこの倉 吉東高校から多く輩出されることを願っています。
~「IBの数学」と「日本の数学」の共通点と違い~
IB認定校となるために必要な書類の一つである「コースアウトライン」を作成し、気が 付いた日本の現行の数学教育との共通点と違いについて何点かまとめます。アウトライン を作成するにあたっては、国際バカロレア専用の教科書を3社(Pearson,Haese,Oxford) 比較検討しました。日本語版のバカロレア対応教科書は現時点では作られておらず、全て英 語の教科書です。(ちなみに小松は英語のスピーキング能力は皆無、読み書きはある程度で きるというレベルです。)
【共通点と違い】
① 記号,数式
やはり、数学は世界共通の言語です。記号や表記法には大きな違いがなく、どこの国で も「1+1=2」です。国によって、多少表記は異なりますが、(例えば不等号が日本は≧ に対して,世界では ? )抵抗は少ないはずです。夏休み期間に、英語で書かれた3社もの 英語の教科書を読めたのは(すべて読んだわけではないですが)、この抵抗の少なさゆえだと 感じました。数学はあらゆる学問の基礎であり、世界を語る言語。そのすばらしさを伝える ことができる教員になりたいものです。
② カリキュラム
国際バカロレアの数学は、「AA(Analysis and approaches)」と「AI(Application and interpretation)」という2つのコースに分かれます。「AA」は微分や積分、代数に重きを おき、主に大学で工学、物理学、数学、経済学(理論)を専攻したい人におすすめです。 一方「AI」は統計学に重点をおき、大学で統計学を用いる学問(社会科学や心理学)を専攻 したい人におすすめです。これら2つのコースがレベルに応じて「Higher Level」と 「Standard Level」に分かれています。海外の大学の進学を目指す際は、相手先の大学が 受け入れ条件としてどのような応募条件(requirement)を課しているかを確かめる必要が あります。このように、一人ひとりが目指すキャリアに応じて、コースを選択するところが IB数学の一つの特色となっています。(日本は理系だったら〇〇学部となりがち。バカロ レアは〇〇という学問を学びたいからAAを選択というイメージ。)現在、倉吉東高校で開 講を準備しているのが「AA」の「SL」と「HL」ですが、将来的には両方のカリキュラ ムが開講され、生徒が進路を幅広く選択できるようになることを願っています。
③ 学ぶ内容
HLは、一言でいえば「日本の高校数学+大学1年」といった感じでしょうか。線形代数 学やマクローリン展開,微分方程式(同次系、非同次系、マルサスの人口論…)など、日本で は大学1年生や2年生で理系学生が学習する内容まで含まれています。最終試験で獲得し たスコアをもって、大学に進学できることを考えると、世界で活躍できる即戦力を求めてい るというメッセージだと受け止めています。
④ 関数グラフ電卓
バカロレア数学では、基本的に試験中も関数グラフ電卓持ち込み可です。電卓で計算する ことも、関数の式を入力して出てきたグラフを考察して解を導く、なども認められています。 ここは現行の日本の教育と大きく違う点です。これらのツールを使いこなし、数学の本質的 な部分を考察する。これは私も大きく共感した取り組みの一つです。
~最後に~
1回のブログでは書ききれない点も多くありますが、今後、倉吉東高校の普通科の生徒と、 IBコースの生徒が互いに刺激となり、多様性の中で大きく成長して世界へ羽ばたいていってくれることを心から願っています。
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育友会評議員 様
日頃より育友会活動に御理解御協力いただき、大変感謝しております。
さて、3月2日(水)に予定しておりました育友会評議委員会ですが、県内のコロナウイルス感染拡大が止まないことを踏まえ、役員及び各委員長だけに縮小しての開催とさせていただきます。
尚、開催場所を当初の倉吉体育文化会館から本校大会議室へ変更させていただきますので、役員と委員長には場所を間違われないように御参集ください。
大変申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
育友会会長 衣笠 優子
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12月9日(木)育友会人権教育講演会を実施しました。
「新型コロナウイルス感染症で出現した差別行為について」 という演題で、現在起こっている問題についてお話しいただきました。 掲示板での誹謗中傷に対する削除方法についても、 実際の操作方法を見ながら、理解することができました。
実際に寄せられた相談事例や県の条例について
掲示板での誹謗中傷に対する削除方法について
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健全育成委員会講演会が、11月30日に倉吉東高大会議室で開催されました。
親子で楽しむ食育べジスタ代表で管理栄養士の石賀安枝先生をお迎えし、 「あれこれ作らずバランス朝ごはん」をテーマに、育友会員約40名が参加しました。 日々、勉強や部活動に頑張る高校生の活力源となる食事について、 栄養バランスのお話や具体的なメニューの提案などをしていただき、 短い時間ではありましたが大変有意義な研修となりました。
早速実践できそうなアドバイスをたくさんいただきました!
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11月13日(土)大学進学懇話会を実施しました。
本校OB,OGである現役大学生から、進路決定のきっかけや 大学生活について「本音で語る」をテーマにお話しいただきました。
本年もオンラインで実施
ドバイから参加してくれたOBも!
入試当日までの取り組みや、大学で面白いこと&困っていること
心に残っている保護者からの言葉やサポートなど様々なことを伺いました。
今回の懇話会は後日YouTubeで配信予定となっています。 ぜひご覧ください!
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現役大学生から進路選択や大学生活の話を聴くチャンスです! 今年もオンラインで行いますが、その様子を生でご覧いただけますので、 ぜひ会場にお越しください! 後日YouTubeで配信もさせていただきます。大学進学懇話会案内.pdf
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⑩国際バカロレア(IB)化学(Chemistry) 担当:寺谷
IBの「化学」では、化学の基本原理を学びます。全生徒が1人の研究者として理論と実験の両方に取り組む必要があります。「化学」では、生徒が従来型の実験スキルや手法を身に付け、科学の「言語」である数学の運用能力を高めていき、生徒のコミュニケーション能力を高めるほか、デジタル技術のスキルを伸ばすことを計画しています。
化学(Chemistry)は、標準レベル(SL:Standard level)化学と上級レベル(HL:Higher level)化学の2講座開講予定です。その違いを下にまとめます。
これまでの経験から、生徒は、理科についての背景や事前の知識がなくても「理科」(グループ4)の各SL科目で実りある学習ができることが分かっているようです。一方、HLの「理科」(グループ4)は何らかの理科教育を受けていることが必要ですが、中学校と高校1年次で理科を学んだ後ですから上級レベル(HL)科目に対する十分な備はあると言えます。
化学の教科書は、「アトキンス一般化学(上),(下)Peter Atkins・Loretta Jones・Leroy Leverman著,渡辺正訳 東京科学同人」を使用する予定です。これは、大学の教養の化学でも使われている教科書です。
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⑨IBにおけるHistory History担当 髙濵 成人
こんにちは、IB(国際バカロレア)のHistory担当の髙濵です。担当といっても、とても心もとない訳ですが、そもそも私がIBに関わるようになったきっかけからお話ししたいと思います。
御舩前校長先生が「うちでバカロレアをやろうと思う。髙濵さんはどう思う?」と聞かれました。気楽に「それが導入されると東高が大きく変わっていきますよね」、なんて答えたように記憶しています。それ以降,ことあるたびにIBの話しをされるようになり、気がつくと「Historyの担当だから」と申し渡されたのが、私とIBのそもそもです。
そんないきさつで始まった私とバカロレアですが、自身の勉強不足もあってとても不安が尽きない状況です。しかし、現行の高校での歴史教育と比較してみるとずいぶんと違いがあることがわかりました。その大きな違いの一つは、受験を前提に通史という形で網羅的に学ぶ高校の歴史に対して、IBでは選定されたテーマについて文献や資料を読み込んで、分析や考察を深め、そして、それらについて聞く、話すそして話しうあうことなどが求められるということです。大学のゼミや研究室の文献の輪読や史料批判、論文作成に必要な手法を身につけるというイメージでしょうか。ですから、用語や年号を暗記する必要性もそう高くないこともあげられます。もちろん全くやらない、覚えなくていいというわけではありません。こうした力を身につけつつ目指すところの一つは、当然最終試験です。加えて内部評価やEE(課題論文)などといった、書く力の養成です。これらはいずれも論述スタイルであり、それぞれが結構な文字数になります。学んだことをその問われ方に注意しながら書き進めていくことが求められます。ただ書くのではなく、何が問われ、何をどう答えなければならないかを常に意識することが求められます。
歴史(社会)嫌いな人から、「膨大な事件や出来事をちまちま覚えなくてはならない」とか「頭に入ってこない」などの声を多く聞きます。しかし、先にも述べましたように、歴史の全部ではなく一部を取り上げて、それについて深く掘り下げていくことに力点が置かれていると思います。取り上げた歴史の出来事を通して目の前の物事の本質に向き合い、近づいていくこと。そしてそれを自らの言葉で語りあう、文字にする。とてもシンプルですが、とても奥が深いと思います。歴史の事象について、その判断について大人でも困る場面が多々あると思います。そんな状況下でも高校生は試行錯誤しながら取り組んでいく。そしてそうした経験を積み重ねていくことで、情熱や勢い、冷静さ、協働性などを備えた学習者へ進化していくことが期待されます。そんな若者がこの倉吉東高等学校から次々と誕生していく。そのことが近い将来倉吉東高校に起こる大きな変化の一つになると思います。
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