本校では、1・2年生は年6冊の必読図書を読みます。また、夏季・冬季休業中に割り当てられた必読図書については、その本に関する小論文を課しています。
本日6・7限に、1・2年生の小論文品評会を実施しました。品評会では各クラスでグループに分かれて皆が書いた小論文を読み合い、各クラスの代表作品を選びます。さらに、クラスの代表作品の中から校内読書小論文委員会において優秀作品を選びます。今回の優秀作品は冊子『志在千里』35号に掲載されます。
1年生は、入学前の課題「リーダー論」に続き、今回が2回目の小論文作成及び品評会です。『倉吉東高生の小論文ノート』をよく読み、前回より“小論文とは”ということをより意識して課題や品評会に臨めたのではないでしょうか。
2年生も、昨年度までの経験を生かして、熱心に品評会に取り組んでいました。昨年度以上に白熱した議論が交わされていたのではないでしょうか。
評価については、グループ内で評価の方向性が一致する作品もあれば、人により評価が大きく分かれる作品もありました。そのことをより深く掘り下げて議論するグループもあり、「他の人の作品や評価から学ぶ」ことの重要さを実感できたのではないかと思います。
また、今回の品評会では、内容に関する議論はもちろんですが、「丁寧な字で書かれているか」についても話題になることがよくありました。他の人に「読んでもらう」ものだということを念頭に置いて、読みやすい字で丁寧に書いていきたいものですね。
課題の小論文は、相互評価欄と寸評欄がある、専用の原稿用紙に書いて提出します。
品評会では、各自がそれぞれの作品を論理性、独創性、構成、表現力を3点満点で評価し、寸評を記入します。
今回の必読図書
【1年生】
1組 『ことばと文化』 鈴木孝夫/著 岩波書店
2組 『学校って何だろう』 苅谷剛彦/著 筑摩書房
3組 『名画を見る眼』 高階秀爾/著 岩波書店
4組 『科学の目 科学のこころ』 長谷川眞理子/著 岩波書店
5組 『野の花の入院案内』 徳永進/著 講談社
【2年生】
1組 『寝ながら学べる構造主義』 内田樹/著 文藝春秋
2組 『自由と民主主義をもうやめる』 佐伯啓思/著 幻冬舎
3組 『日本のデザイン』 原研哉/著 岩波書店
4組 『わかりやすいはわかりにくい?』 鷲田清一/著 筑摩書房
5組 『反貧困』 湯浅誠/著 岩波書店
図書館では毎月、「図書館ニュース」と「新着図書案内」を発行しています。
図書館ゼミ「心のセルフコンディショニング講座」を開催します
今回の図書館ゼミは「心のセルフコンディショニング講座」と題して、8月と12月の2回開催します。
8月29日に開催する第1回目は、名付けて「受験生応援企画」。
いよいよ近づいてくる大学入試、目標に向かって懸命にがんばる中で、ストレスにうまく対応する力もまた求められるところです。そこで、今回は鳥取大学大学院医学系研究科の臨床心理学講座の先生にお越しいただき、受験に向けてのストレスマネジメントについてお話をしていただきます。
内容としては主に3年生向けになるかと思いますが、もちろん1・2年生の参加も大歓迎です。
また、本校の生徒以外にも、聴講を希望する高校生や一般の方も参加することができます。準備の都合上、希望の方は倉吉東高校までご連絡ください。
図書館ゼミ「心のセルフコンディショニング講座」第1回
日 時:8月29日(木) 午後4時~午後5時30分
会 場:倉吉東高校 図書館
講 師:鳥取大学 教授 菊池義人氏
(鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理相談センター長、臨床心理士)
内 容:受験に向けてのストレスマネジメントについて
〈連絡先〉
倉吉東高等学校 担当・前田
電 話:0858-22-5205 ファクシミリ:0858-22-5206
明日から始まる第12回国際高校生フォーラムのために、韓国の安養高校の皆さんが来日されました。
図書館では今日のために、歓迎の気持ちを込めて韓国の文化に関する展示を実施しています。
鳥取県立図書館の環日本海交流室から韓国に関する図書や、鳥取を韓国語で紹介した観光パンフレットなどをお借りしました。日本の出版物は韓国でも多数翻訳されて大人気になっていますが、その中には『名探偵コナン』『遥かな町へ』など中部ゆかりのものもあり、今回はそのような本も合わせて展示しています。
また図書資料だけでなく、鳥取県国際交流財団より、韓国の民族衣装や装飾品等もお借りして展示しています。
展示の様子 生徒はチマチョゴリに興味津々です いろいろな本が韓国語に翻訳されています
本日午後、東高に到着された安養高校の皆さんは、学校見学の際に図書館にも来館されました。案内役の本校生徒といっしょに展示を見て、韓国や日本の文化について会話も弾んでいました。また、展示していた民族衣装の着方も教えてもらい、安養高校の生徒さんは日本の浴衣(子ども用ですが…)を、本校生徒はチマチョゴリを試着、楽しい文化交流となりました。
熱心に展示を見てくださる安養高校の皆さん 民族衣装で文化交流!
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ただいま図書館では、鳥取市の「海中写真家」である中谷英明さんの写真展を開催しています。
中谷さんは、中学生のころから岩美町の浦富海岸で水中写真の撮影を始められ、大学では魚たちの繁殖行動を撮影・調査して研究したという経歴の持ち主です。そして、現在でも素潜り撮影で、山陰海岸の海中世界を撮り続けておられます。
そんな中谷さんの素晴らしい写真作品をパネルにしたものを、このたび県立図書館からお借りして、図書館内のあちこちに展示しています。
暑い時期ですが、図書館に入ると、そこはもう海の中。
豊かな海の色「Tottori Blue」の中に現れるかわいらしい魚のアップ、海中にふわふわ漂うクラゲの美しい姿…
この夏はぜひ図書館で、海の中にいる気分を味わってみませんか?
図書館入口で魚たちがお出迎え♪ あちこちで海の中の写真を楽しむことができます
魚、クラゲ、ウミウシなど、たくさんの生物がいます 関連する資料も合わせて展示しています
本日放課後、図書館ゼミ「自己表現力を高める」を開催しました。
『大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法』などの著作がある立教大学文学部教授の河野哲也さんに来ていただき、目前に控えた学園祭、そして国際高校生フォーラムに向けて、主にプレコン委員を対象に今年のテーマ「リーダー論」に関するワークショップを実施しました。
約60名の生徒の参加がありましたが、まず5~6人ずつのグループを作って「相互問答法」という方法で、「どういうときに進んでやる気になるか」あるいは「みんなで一緒に生きてゆくには、リーダーとルールは必要か?」ということについて、各グループで話し合いました。
次に、10名ずつぐらいのグループを作って、自分の経験を話しながら「どうすれば人とうまく共同作業ができるか、うまくコミュニケーションできるか」について話し合いました。そして、最終的に「よいリーダーとは」「よいフォロワー(リーダーについていく人)とは」についてグループ内で話をしました。どのグループも白熱した議論が展開されていて、様子を見ていた先生方にも大変に熱気が伝わってきました。
講師の立教大学教授・河野哲也さん 相互問答法で各自の意見を話します
各グループから出た意見を共有します ちょっとブレイク「時計回りに隣の人の手をたたいてね」
ぬいぐるみを持った人が発言して、次の人に渡します 「私が考える、よいリーダーとは…」
河野さんの話によると、「自分はどういう理由でこの意見を言ったのか」ということが重要で、相手が何を考えているか知るには「なぜですか」「どういう意味ですか」「具体的にはどういうことですか」という“質問”が大事になるとのこと。また、人の話をよく聞くことは、相手のことをよく理解することにつながる、との話がありました。このたびのワークショップの中で、参加した生徒たちはコミュニケーションの大切さを実感したのではないかと思います。
今回の講座をきっかけに、一緒にプレコンに臨む仲間との意思疎通ができ結束も強まったのではないでしょうか。実りあるプレコン、また高校生フォーラムになることを期待しています。
図書館では毎月、「図書館ニュース」と「新着図書案内」を発行しています。
今年度第1号の図書だよりを作成しました。今回の内容は、教育実習生の先生9名のおすすめ本紹介です。実習期間もあとわずか、せっかくの機会なのでおすすめ本を手にとって、いろんな本の話ができるといいですね。
5月15日・17日に、1年生の国語総合の授業の中で、読書小論文担当の岩間先生から小論文についての話がありました。
「小論文」というと大学入試、そして東高でいえば春休みなど長期休業中の課題のイメージがあると思いますが、もちろんそれだけではありません。小論文を書くということは「社会とのつながりを認識する」そして「“未知なる自分”を知る」ことにつながり、自分を高め主体的に学び考えていく有用な手段になるのです。
とはいっても、この春休みに初めて小論文に接したばかりの1年生にとって、まだまだ小論文は難しくとっつきにくいイメージがあるかと思います。そこで、実際の入試問題に触れながら『倉吉東高生のための小論文ノート』を使って小論文の「フォーマット(型)」についての説明がありました。まずは小論文としてのフォーマットを意識しながらその中で自分の論理を展開できるように書いていくことが大事です。
また、論理に広がりや説得力を持たせるためには、幅広い分野の本を読むことで視野を広げ見識を深めることが大事だと、読書の大切さについても話がありました。
岩間先生による「フォーマット」についての説明 これが『倉吉東高生のための小論文ノート』です!
フォーマット以外にも役に立つ内容ばかりです 実際に出題された入試問題に取り組んでいます
1年生は、今度は夏休み期間中に必読図書を題材にした小論文を書くことになります(新しい『倉吉東高生のための小論文ノート』は、夏休み前に配布されます。お楽しみに!)。
今回の授業の内容を参考に、よりよい小論文が書けることを期待しています!