図書館では毎月、「図書館ニュース」と「新着図書案内」を発行しています。
今月は、新着図書案内はお休みして、図書館ニュースの裏面には生命倫理や医療問題に関するブックリストを掲載しました。
また、図書館ニュースにも、春休みの課題である小論文を書くためのポイントについてまとめています。ぜひ参考にしてください。
倉吉東高校では、毎年夏に「国際高校生フォーラム」を開催しています。今年8月に開催される第13回国際高校生フォーラムでは、
「高校生が考える21世紀の医療-限りなく発展する医療技術と生命倫理を架橋せよ-」
というテーマで、国内外の高校生がプレゼンテーションを行い議論を交わす予定です。
そこで、テーマに対してより高い問題意識やより深い知識を持って国際高校生フォーラム及び7月に実施する学園祭プレゼンテーションコンテストに臨むために、新入生を含めた全校生徒が春休みの課題としてその年のフォーラムのテーマに関する小論文を書くことになっています。
その前準備として、2年生は3月19日に小論文LHRを実施しました。
各クラスで、テーマの趣旨を改めて確認した上で、脳死と臓器移植や遺伝子操作に関わることなど、昨今の医療技術と生命倫理に関しての課題に対して「このような場合、あなたならどうするか、どう向き合うか」ということを、自分の意見をまとめた上でグループごとに意見交換を行いました。
また、2組・3組の文系クラスは合同で、大学入試で実際に出題された生命倫理に関する小論文の問題にも取り組み、今回の小論文で考えるべきポイントについての解説がありました。
2年生は今後、新3年生としてプレコンそしてフォーラムで1・2年生をリードし大いに活躍してくれることと思います。そして1年生や新入生も含めて、皆さんが今回の小論文課題を通して医療技術と生命倫理について考察を深め今後の主体的な学習に繋げることを期待しています。
先月、1年5組の生物基礎の授業で、人間活動と生態系の保全について図書館を活用した探求学習を行いました(詳細は
こちら)。
そのときに調べたことをまとめたポスターを用いて、3月10日と11日の授業で発表会を実施しました。
まとめたポスターを掲示し、各班のメンバーが1人ずつ入るように改めてグループ分けをした上で、自分が担当した班のポスターの前に来たら発表役になるというポスターセッション形式で5分ずつ発表していきました。また、今回は1年4組の生徒にも来てもらい、一緒に発表を聞き理解を深め、相互評価も行うという取り組みも実施しました。
2クラス合同になり多くの人に聞いてもらえるということで、5組の皆さんは発表にも熱が入り、気がつけば発表時間を超過してしまったというグループもありました。また4組の皆さんも非常に熱心に説明を聞き、活発な質疑応答をしている姿も見受けられました。
発表の様子。調べたことを、ポスターに書かれていることにとどまらず広く詳しく伝えます(10日)
質疑応答のやりとりの様子(11日) 授業担当の岩間先生によるまとめ
1年5組の生物基礎の授業で、人間活動と生態系の保全について、知識を深めるための図書館を活用した取り組みを行いました。
グループごとに取り上げたいテーマを決め、図書館でそのテーマについての文献を用いて教科書の内容を深めるような知識を取得し、それをポスターにまとめる作業を行いました。
テーマは生物多様性や外来種などのことから現在話題になっているPM2.5のことまで、幅広い内容にわたっています。図書館でも、本校にある資料に加えて県立図書館などからも資料を借り受け、また構成やレイアウトを考えるためのワークシートを活用するなど、より充実した探求学習ができるようにしました。
また、調べてまとめたポスターをもとに後日発表を行い、またポスターは図書館に展示することになっているので、生徒たちは「いかに他の人に内容や主張が伝わるようにポスターを作るか」という点にも心を配りながらポスターを作成していました。
たくさんの資料を使って調べています ワークシートを活用してレイアウトを考えます
調べた内容をポスターにまとめます ポスターが仕上がりました!
今回作成したポスターは、図書館に展示します。現在行っている環境問題を考える資料の展示と合わせて、ぜひご覧ください。
また、今回調べたポスターを用いての各班の発表の様子は、後日またお知らせします。
図書館では毎月、「図書館ニュース」と「新着図書案内」を発行しています。
倉吉東高校では、平成21年度にTEAS(鳥取県版環境管理システム)を取得・登録し、環境を守る取り組みを継続して実施しています。
このたび図書館では、環境問題への理解を深めるための活動のひとつとして、ごみ問題についての資料を中心に環境問題についての資料の展示を行っています。
この展示では生徒の環境問題への理解や関心をより高めるために、図書だけでなく、鳥取県環境立県推進課で作成された「トリピーのエコかるた」などの一部を合わせて展示しています。また、授業での取り組みをまとめたものを後日合わせて展示する予定です。
図書館前の展示の様子 倉吉東高校の環境宣言
1月8日の6・7限に、1・2年生の小論文品評会を実施しました。今回は、冬季休業中に書いた小論文の品評会です。
1年生は回を重ねるごとに、小論文はどう書くべきか、評価のポイントはどこにあるかということをつかんできている様子が伺えました。また、これまでの積み重ねの集大成となる今回の2年生の品評会では、グループの話し合いでも次々と各自の意見が寄せられ、活発な議論がなされていました。
『倉吉東高生のための小論文ノート』や評価のポイントをまとめた資料・板書をもとに評価していきます
グループ内で活発な議論が交わされます 皆で読み合い、議論し、クラス代表作品が決まります
今回の議論の中では、取り上げられている「具体例」についてよく意見が出ていたのが印象的でした。「自分の経験を踏まえて、とても適切な具体例を用いて書いてあるので非常に説得力があった」「書いてある主張と具体例がかみ合っておらず、何が言いたいのかよくわからない」などの意見が寄せられており、具体例の記述のあり方が主張・意見の説得力の有無につながり、読み手に与える印象に影響することを改めて認識できたのではないでしょうか。
今回の必読図書
【1年生】
1組『科学の目 科学のこころ』 長谷川真理子/著 岩波書店
2組『野の花の入院案内』 徳永進/著 講談社
3組『疑似科学入門』 池内了/著 岩波書店
4組『ことばと文化』 鈴木孝夫/著 岩波書店
5組『学校って何だろう』 苅谷剛彦/著 筑摩書房
【2年生】
1組『日本のデザイン』 原研哉/著 岩波書店
2組『わかりやすいはわかりにくい?』鷲田清一/著 筑摩書房
3組『反貧困』 湯浅誠/著 岩波書店
4組『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一/著 講談社
5組『寝ながら学べる構造主義』 内田樹/著 文藝春秋
12月20日の放課後、合唱部・オーケストラ部によるクリスマスコンサートを開催しました。今年で4回目の開催になるこのコンサート、朝は雪が積もっていたような非常に寒い日でしたがたくさんの生徒・先生方が聴きに来てくれました。
まずは合唱部の皆さんが「かもめ」と「ガブリエラの歌」の2曲を披露。美しいハーモニーが館内に響きました。
続いてはオーケストラ部の出番です。
木管三重奏「風笛 ~あすかのテーマ~」、そして弦楽四重奏「人生のメリーゴーランド」を演奏してくれました。
「風笛」はテレビドラマ「あすか」の主題歌、「人生のメリーゴーランド」は映画「ハウルの動く城」の曲ということで、聞き覚えのある人も多かったのではないでしょうか。
今回はプログラムの変更等もあり計4曲・20分という例年よりコンパクトな構成となりましたが、参加した皆が心地よい時間を過ごすことができました。
合唱部のみなさん、オーケストラ部の皆さん、素敵な合唱・演奏をありがとうございました♪
12月17日の放課後、図書館ゼミ「心のセルフコンディショニング講座」を開催しました。
8月に続いて2回目の講座で、今回は「よりよい高校生活を送るためのストレスマネジメント」について取り上げました。
講師は、鳥取大学大学院医学系研究科講師で臨床心理士の金子周平先生です。金子先生はスクールカウンセラーや鳥取県家庭教育アドバイザーなど、さまざまな方面で活躍しておられます。
講座の中では、ストレスマネジメントのいろいろな方法や、ストレス要素について自分が「楽に捉える」ための“つぶやき”(「リラックスしよう」「できることをまず考える」など)を持っておくことの大切さを話されました。その中で、呼吸法や力の抜き方など、身体側からのアプローチとしてのリラクセーションの方法を教えていただき、参加者で実際にやってみたりしました。
講師の金子周平先生 リラクセーション法を実践中
また、与えられたテーマについて自分が思う情景を絵に描き、作画後はその絵についての金子先生からの質問に答え、それから近くの人とペアを組み描いた絵と質問の答えを自分たちなりに分析してみるという体験もありました。これは心理療法である「セルフカウンセリング」体験のひとつの方法だそうです。
皆が思い思いに描いています どんな分析になったでしょうか?
最後には、先生からの心理学関係のおすすめ本を紹介していただくなど、非常に盛りだくさんな内容で、参加した生徒や職員もとても充実した会になりました。今回のお話をもとにストレスを上手にマネジメントして、よりよい高校生活を送ることができるよう、図書館としても今後も皆さんの力になればと思っています。
金子先生による、おすすめ本の紹介 これらの本が紹介されました!