去る10月21日、鳥取県中部地区で震度6弱の地震が発生しました。
倉東生の中には、個人でボランティアをした人や自宅や親戚の家の片づけを手伝い、復興に貢献した人が大勢いると思います。今回の写真展では、その一例として、野球部員が行った災害ボランティア活動の様子と感想を紹介しています。
また、図書館入口では、防災に関する情報パネルと防災用品、関連する図書やパンフレットを展示しています。この機会にどんな備えや知識が必要か、考えてみませんか?
「野球部震災ボランティア写真展」
防災グッズと防災に関する資料。(ぬいぐるみにも工夫があるのです)
気になるものは手にとって確認!
写真展の準備作業をした図書委員
2016年11月16日(水)に著者講演会を実施しました。今年は、本校の必読図書の一つ「先生はえらい」(ちくまプリマー新書)の著者である神戸女学院大学名誉教授内田樹先生より「移行期を生きる」を演題にご講演いただきました。
冒頭で、現在の教育では「移行期を生きる」ための知恵と力が育成できていない、ということを指摘され、激動の時代を生きる若者へのメッセージとしてお話いただきました。
グローバリズムの進展による社会や経済の早すぎる変化に対して、どう対処すればよいのかを十分に分析・議論することができていないという現代社会の問題を、メディアや教育の現状、国際情勢などを踏まえて説明していただきました。そして、これからの未来を担う高校生に向けて、何が起きるか分からない世界だからこそ、グローバルな視野を持つことや自分の内面をよく見つめることが大切だというお話をユーモアを交えながら分かりやすくしていただきました。知性を高め、発揮するためのヒントをいただき、生徒にとっても大いに刺激になったようです。
また、講演会後に行った本校生徒との懇談会には、47名の生徒が参加しました。AI(人工知能)について、グローバル資本主義の進展とテロリズム、自分の意見を相手に理解してもらうためにはどうすればよいか、など様々な質問に対してとても丁寧に答えていただきました。あっという間に予定時刻となり、まだまだ質問し足りない生徒もありましたが、様々な視点からお話をしていただきとても中身の濃い時間になりました。
内田樹先生、本当にありがとうございました。

講演会の様子 メディアの役割について質問

懇談会にも多くの生徒が参加しました 和やかな雰囲気の中、質問にも丁寧に答えてくださいました
今日の出来事
今日のLHRで、1・2年生は夏休みの課題として書いた小論文の品評会を行いました。
各クラスでグループに分かれて読み合った後、それぞれの作品を評価して班代表を決めます。
その後、クラス代表を2~3作品ずつ選びました。
評価するにあたって、
①論理性 ②独創性 ③構成 ④表現力
の4項目を中心に考えてもらいました。
普段自分では手に取らないような難しい内容の図書もありましたが、どの作品も自分なりに課題に答えようとする力作でした。クラスでも真剣に他の生徒の作品を読み、評価していました。
この後は、読書小論文委員会を経て優秀作品が選出されます。
優秀作品は、次号の『志在千里』に掲載される予定です。

みんなが一生懸命書いた作品を読みます 項目ごとに得点をつけていきます
今年度の課題図書は次のとおりです。
<1年生> 『先生はえらい』 (内田樹/筑摩書房)
『疑似科学入門』 (池内了/岩波書店)
『軋む社会』 (本田由紀/河出文庫)
『ことばと文化』 (鈴木孝夫/岩波書店)
『科学の目 科学のこころ』 (長谷川眞理子/岩波書店)
『希望のつくり方』 (玄田有史/岩波書店)
<2年生> 『反貧困』 (湯浅誠/岩波書店)
『生物と無生物のあいだ』 (福岡伸一/講談社)
『寝ながら学べる構造主義』 (内田樹/文藝春秋)
『自由と民主主義をもうやめる』(佐伯啓思/幻冬舎)
『日本のデザイン』 (原研哉/岩波書店)
『日本の大転換』 (中沢新一/集英社)
8月16日から蔵書点検を行っています。
1・2年生の図書委員が担当する時間を決めて、図書館が所蔵する本を1冊ずつ専用の端末を使用して目録データと照合しています。
根気と体力が必要な作業ですが、日頃、部活や学習で培った集中力で着々と作業を進めていく頼もしい倉東生達。
担当の時間が過ぎても「(切りのいいところまで)もう少し頑張ります」とさらに頑張ってくれた生徒もいました。
終わった後、「(作業中に色々な本を見て)読みたい本が増えた」「思っていたより大変だった」「慣れたら結構楽しかった」など、様々な感想を教えてくれました。
図書委員とお手伝いいただいた先生方のおかげで、来週からは一般生徒が利用できる状態になりそうです。お疲れ様でした!
専用端末を使って点検中 本の仕分けするチーム
レイアウト変更のため、本を移動するチーム
レイアウト変更のため、書架を移動するチーム
6月10日(金)午後1時から、霞関会理事の福井宏一郎氏(本校OB・元ブルガリア大使)をお招きして、「聖戦主義者(ジハーディスト)テロの事実、背景、考える視点」と題して講演会が行われました。この講演会は、今年の国際高校生フォーラムのテーマであるテロリズム問題に対する理解を深め、探究活動の一助とすることを目的としています。
国際舞台の最前線で活躍された経験を踏まえて、国際社会が抱える諸課題と、その改善のための着眼点について分かりやすくお話しいただきました。参加した生徒からは多くの質問がなされ、現在の国際情勢やその歴史的な背景について理解を深めたようです。
講演の後、図書館から探究活動の進め方や効果的なプレゼンテーションを行うにあたり、参考になる資料の紹介を行いました。
今年の学園祭のプレゼンテーションコンテストは7月2日、国際高校生フォーラムは7月30日~8月1日までの3日間の日程で行われます。
司会はプレコンセクションリーダー 河野さん(3年生)

講義に集中!

積極的に質問!背戸君(3年生)

謝辞 新角さん(2年生)

後日、図書館で文献調査