読書・小論文活動概要

 本校では、平成8年度から平成30年度まで読書小論文活動を実施していました。1・2年生は、夏休みと冬休みに課題図書の読書と小論文の作成を行い、優秀作品は「志在千里」に掲載し、また課題図書の著者を招いての講演会等も行い、読解力や表現力の向上に一定の成果を収めてきました。現在は図書館での図書館ゼミや読書会など、本に親しむための活動を積極的に行っています。 
 平成19年度からは、進んで読書を行い、主体的に学びながら向上しようとする人間の育成を目指して、朝読書の取組みを開始しました。 

図書館に書籍が寄贈されました

2015年12月24日 09時55分

 このたび、本校OBで米子市在住の尾崎就一様より、図書館に書籍を寄贈していただき、12月18日(金)に感謝状の贈呈式を行いました。贈呈式では尾崎様の妹様にあたる、 前育友会長の大津理恵様が代理人として感謝状を受け取られました。今回寄贈された本は、ノーベル医学・生理学賞を受賞された大村智氏の業績を紹介した『大村智 2億人を病魔から守った化学者』(中央公論新社)、や『コレクション 戦争と文学(全20巻)』(集英社)など全26冊で、図書館に「尾崎文庫」として収蔵されています。図書館に来た生徒は、早速これらの本を手にとって興味深そうに読んでいました。
 

尾崎就一様の代理人の大津理恵前育友会長へ感謝状を贈呈


早速生徒も書籍を手にとっていました


  
 

著者講演会を実施しました。

2015年11月6日 16時10分

平成27年11月4日(水)4.5限に著者講演会を実施しました。今年度は、本校の必読図書の一つである「希望のつくり方」(岩波新書)の著者である東京大学社会科学研究所 教授 玄田有史 先生より「希望のチカラ」を演題にご講演いただきました。

 
  楽しく判り易い話をしてくださいました


玄田先生の所属されている東京大学社会科学研究所は、平成17年から希望学プロジェクトを開始されており、「希望とは何か?」「希望はどこから来て、そしてどこへ行くのか?」「希望と社会のあいだの本質的なかかわりとは?」ということを思想・制度、経済・歴史分析、社会調査などを通じて研究しておられます。

 

ご講演の中では、「希望」について楽しく判り易く話していただき、本校生徒にとって大変興味深いものになりました。「希望」は与えられるものではなく、色々な失敗を経験しながら自ら見つけるものであることや、挫折を経験した人ほど「希望」を持っていることなどを、岩手県釜石市をはじめとした研究調査活動やご自身の人生経験をとおして語ってくださいました。ご講演をお聞きし、失敗を恐れず何事にも挑戦する勇気をいただいた生徒もたくさんみられました。

 

また、講演会後に行った本校生徒との懇談会では、和やかな雰囲気のなか、「希望」に関する本校生徒の多くの質問に一つひとつ丁寧にそして明快に答えていただきました。生徒たちは積極的に質問することで、さらに「希望」についての認識が深まったようでした。玄田有史 先生、本当にありがとうございました。

 講演会後に行いました生徒との懇談会では、先生に色々質問させていただきました



1、2年生小論文品評会

2015年9月2日 15時17分

 9月2日(水)の4・5限に、1・2年生の小論文品評会を実施しました。今回は、夏季休業中に書いた小論文を相互に読み合って、クラスの代表作品を2点決定しました。1年生は評価基準が多く、戸惑った様子でしたが、個人で読む時間にはじっくりと取り組み、また話し合う時間には活発な議論を行っていました。この後に教員による読書小論文委員会で学年代表作品を選出し、10月発行の文集『志在千里』に掲載します。
 


様々な観点からクラスメイトの小論文を熟読します


みんなで話し合い、クラスの代表を決めました


 
 今回の必読図書
【1年生】
 『科学の目 科学のこころ』     長谷川眞理子/著 岩波書店
 『学校って何だろう』        苅谷 剛彦/著  筑摩書房 
 『疑似科学入門』          池内 了 /著  岩波書店
 『希望のつくり方』         玄田 有史/著  岩波書店
 『ことばと文化』          鈴木 孝夫/著  岩波書店
 『名画を見る眼』          高階 秀爾/著  岩波書店


【2年生】
 『自由と民主主義をもうやめる』   佐伯 啓思/著  幻冬舎
 『生物と無生物のあいだ』      福岡 伸一/著  講談社
 『日本のデザイン』         原  研哉/著  岩波書店
 『寝ながら学べる構造主義』     内田 樹 /著  文藝春秋
 『反貧困』             湯浅 誠 /著  岩波書店
 『わかりやすいはわかりにくい?』  鷲田 清一/著  筑摩書房

 






 

図書館ゼミを実施しました

2015年6月18日 08時41分
 昨日、図書館主催で、学園祭1日目(6月27日)に実施するプレゼンテーションコンテスト(プレコン)に向けて、鳥取大学地域学部地域政策学科の塩沢健一准教授をお迎えし、図書館ゼミを開催しました。60名の生徒が参加しました。
 今年のプレコンのテーマは、「地域の明日~高校生が描く新しい社会のグランドデザイン」です。
 講師先生の「地域が抱える課題と18歳選挙権」についての講義を聞いた後、「18歳選挙権は地域の課題の解決にどう結びつくか?」という議論のテーマをいただき、グループで話し合いを行い、発表し合いました。
 参加生徒たちはプレコンに向けて、地域の抱える課題の解決法について考えを巡らせていました。

鳥取大学の塩沢先生の講義を受ける


地域の課題についての話し合い!



地域の課題解決の手法についての認識を深めました

 

 今年のプレコン・国際高校生フォーラムのテーマは、

「地域の明日」

―高校生が描く新しい社会のグランドデザイン―

【趣旨説明】 現在我々の周りでは、地域という言葉が盛んに使われている。地域再生、地域ブランド、地域創造、地域活性化など、新聞やテレビなどのメディアにもしばしば現れる言葉である。現代社会において、地域というひとつの大きなトピックは、その存在感を増している。

 これほど地域というものが取り上げられる背景には、地域が抱える多くの問題がある。複数の、そして互いが密接に関わりあう問題群は、地域の未来に暗い影を落としている。しかし、様々な地域で問題解決に向けた動きがはじまっており、この問題に対する社会的な意識は高まっているといえる。そして、私たち誰もがある地域に属している限り、その地域が抱える問題の当事者なのである。

 そこで、未来社会の形成主体となる高校生諸君に、自らが住む地域にある問題の本質を明らかにして、その解決策を考察する中で、様々な地域が共生する社会のグランドデザインを明確に提言してほしい。

小論文品評会を実施しました

2015年4月22日 14時11分


本日4限、小論文品評会を実施しました。
 今年の国際高校生フォーラムのテーマである「地域の明日」-高校生が描く新しい社会のグランドデザイン-について、生徒たちが春休み中に書いてきた小論文をクラスみんなで読み合い、クラスで一番良く書けたものを選びました。

 

 選ぶ過程で、今年のテーマについて一人ひとりの生徒が思考を深めることを狙った企画でもあります。今後は、6月中旬の図書館ゼミを行うなどして更に思考を深めながら、6月下旬の学園祭初日の本校の代表を選ぶ国際高校生フォーラムのプレコンテストに向けて準備を進めていきます。

環境問題についての探求学習を図書館で実施しました(1年生物基礎)

2015年3月30日 14時57分

 1年1組と1年5組の生物基礎の授業で、人間活動と生態系の保全について知識を深めるため、図書館を活用した取り組みを行いました。

 3月4日から19日にかけて、各クラスで7つの班に分かれて、「生物多様性」「絶滅危惧種」等のテーマについて図書館で文献を調べ、ポスターにまとめる作業を行いました。
 調べてまとめたポスターをもとに発表を行うので、「いかに他の人に内容や主張が伝わるようにポスターを作るか」という点も工夫しながら作成していました。

 そして、1組は3月18日、5組は3月20日にそれぞれ、まとめたポスターを元に発表を行いました。1人1回必ず発表担当になる、ポスターセッション形式で実施し、また相互評価も行いました。どちらのクラスも熱心に発表に取り組み、いろいろな質疑応答もなされていました。


ポスターにまとめる様子(1組)



ポスターにまとめる様子(5組)



発表の様子(1組)



発表の様子(5組)



授業担当の田中先生によるまとめ

小論文課題を応援!図書館ニュース特別号を発行しました

2015年3月18日 13時29分

 今月は、通常の図書館ニュースに加えて、春休みの課題である「地域の明日」をテーマにした小論文を書くためのポイントについてまとめた特別号を発行しました。合わせて、小論文を書く参考に「地域」に関する本をまとめたブックリストを作成しました。

図書館だよりを発行しました

2015年3月18日 13時27分


図書館では毎月、「図書館ニュース」と「新着図書案内」を発行しています。

図書館が教室棟に出張! 「出張図書館」実施しました

2015年2月23日 11時44分

 倉吉東高の図書館は、教室棟から少し離れた別棟(図書館棟)にあります。図書館に行くには屋外の通路を通ることになるので、天候が不安定なこの時期は(特に雪の日は)、どうしても気軽に利用がしづらくなります。

 でも、室内にいる機会が多い冬は、読書にはもってこいの季節。また、入試本番の時期を向かえ、1・2年生も大学受験に向けて読解力をつけるきっかけづくりにはもってこいの時期でもあります。

 そこで、1・2年生に少しでも本に親しむきっかけを作るため、2月20日(金)の昼休憩に図書館から教室棟の1階・2階に本を運び込んで「出張図書館」を実施しました。
 

 1階分は1年生、2階分は2年生の図書委員に、事前の本の選定や当日の運営に携わってもらい、本の貸出やリクエスト等に応じました。昼休憩が始まってすぐに「どんな本があるだろう?」と立ち止まって見てくれる生徒もいたり、友達を誘ってきてくれる生徒もいたりして、どちらの階もよく賑わっていました。
 貸出も1・2階合わせて30冊近くあり、小説や人気の本以外にも授業で取り上げられた内容が載っている本や先生・図書委員のおすすめの本など、幅広い内容の本が選ばれていました。
 今後も、たくさんの生徒にとって本との出会いのきっかけになるように、機会をみてまた実施していこうと思います。



たくさんの本を持っていきました!


図書委員も熱心に対応しています(1階)


友達同士で盛り上がっています(2階)


読みたい本との出会いはありましたか?



図書館で環境問題を考えよう(資料展示)

2015年2月23日 11時34分

 倉吉東高校では、平成21年度にTEAS(鳥取県版環境管理システム)を取得・登録し、環境を守る取り組みを継続して実施しています。

 ただいま図書館では、環境問題への理解を深めるための活動の一環として、さまざまな環境問題を考えるための資料を展示しています。
 この展示では、生徒の環境問題への理解や関心をより高めるために、図書だけでなく鳥取県環境立県推進課で作成された「トリピーのエコかるた」を合わせて展示しています。また、昨年度、1年生の生物基礎の授業で環境問題に関する探求学習を行った際に作成した、循環型社会や地球温暖化等に関してテーマ別にまとめたポスターも、図書の展示の近くに展示しています(今年度も近日中に同様の学習を実施する予定です)。



資料展示の様子 エコかるたもあります


昨年度の環境問題探求学習のポスターも合わせて展示