図書館に書籍が寄贈されました
2015年12月24日 09時55分早速生徒も書籍を手にとっていました
平成27年11月4日(水)4.5限に著者講演会を実施しました。今年度は、本校の必読図書の一つである「希望のつくり方」(岩波新書)の著者である東京大学社会科学研究所 教授 玄田有史 先生より「希望のチカラ」を演題にご講演いただきました。
楽しく判り易い話をしてくださいました
玄田先生の所属されている東京大学社会科学研究所は、平成17年から希望学プロジェクトを開始されており、「希望とは何か?」「希望はどこから来て、そしてどこへ行くのか?」「希望と社会のあいだの本質的なかかわりとは?」ということを思想・制度、経済・歴史分析、社会調査などを通じて研究しておられます。
ご講演の中では、「希望」について楽しく判り易く話していただき、本校生徒にとって大変興味深いものになりました。「希望」は与えられるものではなく、色々な失敗を経験しながら自ら見つけるものであることや、挫折を経験した人ほど「希望」を持っていることなどを、岩手県釜石市をはじめとした研究調査活動やご自身の人生経験をとおして語ってくださいました。ご講演をお聞きし、失敗を恐れず何事にも挑戦する勇気をいただいた生徒もたくさんみられました。
また、講演会後に行った本校生徒との懇談会では、和やかな雰囲気のなか、「希望」に関する本校生徒の多くの質問に一つひとつ丁寧にそして明快に答えていただきました。生徒たちは積極的に質問することで、さらに「希望」についての認識が深まったようでした。玄田有史 先生、本当にありがとうございました。
9月2日(水)の4・5限に、1・2年生の小論文品評会を実施しました。今回は、夏季休業中に書いた小論文を相互に読み合って、クラスの代表作品を2点決定しました。1年生は評価基準が多く、戸惑った様子でしたが、個人で読む時間にはじっくりと取り組み、また話し合う時間には活発な議論を行っていました。この後に教員による読書小論文委員会で学年代表作品を選出し、10月発行の文集『志在千里』に掲載します。
今回の必読図書
【1年生】
『科学の目 科学のこころ』 長谷川眞理子/著 岩波書店
『学校って何だろう』 苅谷 剛彦/著 筑摩書房
『疑似科学入門』 池内 了 /著 岩波書店
『希望のつくり方』 玄田 有史/著 岩波書店
『ことばと文化』 鈴木 孝夫/著 岩波書店
『名画を見る眼』 高階 秀爾/著 岩波書店
【2年生】
『自由と民主主義をもうやめる』 佐伯 啓思/著 幻冬舎
『生物と無生物のあいだ』 福岡 伸一/著 講談社
『日本のデザイン』 原 研哉/著 岩波書店
『寝ながら学べる構造主義』 内田 樹 /著 文藝春秋
『反貧困』 湯浅 誠 /著 岩波書店
『わかりやすいはわかりにくい?』 鷲田 清一/著 筑摩書房
鳥取大学の塩沢先生の講義を受ける
地域の課題についての話し合い!
地域の課題解決の手法についての認識を深めました
今年のプレコン・国際高校生フォーラムのテーマは、
「地域の明日」
―高校生が描く新しい社会のグランドデザイン―
【趣旨説明】 現在我々の周りでは、地域という言葉が盛んに使われている。地域再生、地域ブランド、地域創造、地域活性化など、新聞やテレビなどのメディアにもしばしば現れる言葉である。現代社会において、地域というひとつの大きなトピックは、その存在感を増している。
これほど地域というものが取り上げられる背景には、地域が抱える多くの問題がある。複数の、そして互いが密接に関わりあう問題群は、地域の未来に暗い影を落としている。しかし、様々な地域で問題解決に向けた動きがはじまっており、この問題に対する社会的な意識は高まっているといえる。そして、私たち誰もがある地域に属している限り、その地域が抱える問題の当事者なのである。
そこで、未来社会の形成主体となる高校生諸君に、自らが住む地域にある問題の本質を明らかにして、その解決策を考察する中で、様々な地域が共生する社会のグランドデザインを明確に提言してほしい。
本日4限、小論文品評会を実施しました。
今年の国際高校生フォーラムのテーマである「地域の明日」-高校生が描く新しい社会のグランドデザイン-について、生徒たちが春休み中に書いてきた小論文をクラスみんなで読み合い、クラスで一番良く書けたものを選びました。
選ぶ過程で、今年のテーマについて一人ひとりの生徒が思考を深めることを狙った企画でもあります。今後は、6月中旬の図書館ゼミを行うなどして更に思考を深めながら、6月下旬の学園祭初日の本校の代表を選ぶ国際高校生フォーラムのプレコンテストに向けて準備を進めていきます。
1年1組と1年5組の生物基礎の授業で、人間活動と生態系の保全について知識を深めるため、図書館を活用した取り組みを行いました。
3月4日から19日にかけて、各クラスで7つの班に分かれて、「生物多様性」「絶滅危惧種」等のテーマについて図書館で文献を調べ、ポスターにまとめる作業を行いました。
調べてまとめたポスターをもとに発表を行うので、「いかに他の人に内容や主張が伝わるようにポスターを作るか」という点も工夫しながら作成していました。
そして、1組は3月18日、5組は3月20日にそれぞれ、まとめたポスターを元に発表を行いました。1人1回必ず発表担当になる、ポスターセッション形式で実施し、また相互評価も行いました。どちらのクラスも熱心に発表に取り組み、いろいろな質疑応答もなされていました。
倉吉東高の図書館は、教室棟から少し離れた別棟(図書館棟)にあります。図書館に行くには屋外の通路を通ることになるので、天候が不安定なこの時期は(特に雪の日は)、どうしても気軽に利用がしづらくなります。
でも、室内にいる機会が多い冬は、読書にはもってこいの季節。また、入試本番の時期を向かえ、1・2年生も大学受験に向けて読解力をつけるきっかけづくりにはもってこいの時期でもあります。
そこで、1・2年生に少しでも本に親しむきっかけを作るため、2月20日(金)の昼休憩に図書館から教室棟の1階・2階に本を運び込んで「出張図書館」を実施しました。
1階分は1年生、2階分は2年生の図書委員に、事前の本の選定や当日の運営に携わってもらい、本の貸出やリクエスト等に応じました。昼休憩が始まってすぐに「どんな本があるだろう?」と立ち止まって見てくれる生徒もいたり、友達を誘ってきてくれる生徒もいたりして、どちらの階もよく賑わっていました。
貸出も1・2階合わせて30冊近くあり、小説や人気の本以外にも授業で取り上げられた内容が載っている本や先生・図書委員のおすすめの本など、幅広い内容の本が選ばれていました。
今後も、たくさんの生徒にとって本との出会いのきっかけになるように、機会をみてまた実施していこうと思います。
倉吉東高校では、平成21年度にTEAS(鳥取県版環境管理システム)を取得・登録し、環境を守る取り組みを継続して実施しています。
ただいま図書館では、環境問題への理解を深めるための活動の一環として、さまざまな環境問題を考えるための資料を展示しています。
この展示では、生徒の環境問題への理解や関心をより高めるために、図書だけでなく鳥取県環境立県推進課で作成された「トリピーのエコかるた」を合わせて展示しています。また、昨年度、1年生の生物基礎の授業で環境問題に関する探求学習を行った際に作成した、循環型社会や地球温暖化等に関してテーマ別にまとめたポスターも、図書の展示の近くに展示しています(今年度も近日中に同様の学習を実施する予定です)。